こんにちは。商いの価値を再定義し伝える専門家、三浦事ム所の三浦路夫です。
会社の色を決めるとき、「青は信頼感があるから」と説明されることがあります。しかし、それだけでは、その会社が青を使う理由にはなりません。
マクドナルドの黄色や赤のように、色を見ただけで企業が思い浮かぶ。それほど強く企業と結びつき、記憶に残るのがブランドカラーです。
お客様が自社を思い出す手がかりになるからこそ、ブランドの核に基づいて慎重に設計する必要があります。
色を考える出発点は、ブランドアイデンティティです
私たちは何を大切にし、お客様にどんな価値を約束するのか。その核を明確にしたうえで、意味を表現する色を設計します。同じ青でも、色味や明るさ、組み合わせによって表情は変わります。だからこそ、表現すべきものが先に必要なのです。
ティファニーは、自社のブルーを「コマドリの卵の色が由来とされる」と紹介しています。また、ブルーボックスを、永く続く愛の約束を表す存在として位置づけています。
ここで注目したいのは、色の由来だけではありません。そのブルーが、贈る喜びや人生の節目を祝う体験と結びついていることです。商品、箱、店舗、接客を通じて同じ価値を届け続ける。その積み重ねによって、色を見るだけでブランドの世界を思い出せるようになります。
さらに、海外へ展開するなら、色が現地でどう受け取られるかも確認が必要です。
例えば、台湾・宜蘭の伝統的な葬送では、青い布を特定の続柄の遺族が身につける例があります。台湾全体で青がタブーという意味ではありませんが、色には地域や場面ごとの文化的な意味があります。
ブランドカラーの設計では、自社が込める意味と、相手が受け取る意味の両方を検討します。
ブランドの核を色で表し、その色に日々の事業活動で意味を蓄積していく。 そこまで見据えて選ぶ色だからこそ、長く使い続ける価値があるのです。
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